FDA発足の背景


技術文明への過信

人類の技術的産物は機械文明から情報文明へと、巨大且つ、
日常生活のスピードでは追いつかないほどの速さで普及し、
魔法の杖のように便利で快適な生活を提供してきた・・・かのような錯覚を覚えさせました。
その錯覚は2011年3月の東日本大震災により、「原発」の安全神話を瓦解させ、
人類は文明の過信に気づき始めました。
そんなに急いでどこに向かおうとしたのでしょうか?

人の感性や感動が息づくものづくり

大量生産・販売による無機質な低価格日常消費財の普及、ハコモノ政策、etc...
文化的コンテンツを無視したモノ・サービスが謳歌し、ふと気づいてみると
中国、韓国等の文化的価値を高めたモノやサービスに遅れを取り始めていました。
今まさに、ものづくりは、「モノの価値」だけでなく、個人の感性や感動、
そして人との関わりを重要視する「知の価値」に対する欲求も高まってきています。

人との関わりや絆の大切さも叫ばれている

社会は今や携帯端末によるBlog、Twitter、facebook等の
SNS(ソーシャルネットワーク)の渦中にありますが
これらは「世界中の誰とでも簡単に知り合いになれるものの
逆にいつでも簡単に関係を断ち切ることができる」ツールでもあります。
その反面、人との関わりや絆の大切さも叫ばれており
これは東日本大震災の避難所の人々の関わり方でも大きくクローズアップされました。

Next Stageへ

FDAは、拓殖大学工学部デザイン学科竹末俊昭研究室との共同研究プロジェクト
「レーザー・デザインフォーラム」の4年間の研究・実践経験を基に
より具体的なものづくりソリューション提案、ネットワーク構築を進めるべく
2014年5月1日「一般社団法人ファブデザインアソシエーション」として活動を開始しました。

FDAの目的

FDAは、いわゆる「社会貢献」や「メセナ」を大上段に振りかざした組織・団体ではなく
現在、社会が気づき始めた文化価値、感動、そして人との絆の大切さについて
ものづくりを通じて実現していきたいと考えています。
仲間やコミュニティと連携・協力して、現在直面している問題の改善・解決や
もっと活き活きとした社会を目指します。
そのためには先ず、人間の根源である「創る感動」や「感動される喜び」
そして、人と人とがものづくりを介して触れあう『場』づくりを提案していきたいと考えています。
その『場』は、旧来の「カルチャーセンター」のイメージではなく
集う人と教える人が、ものづくりを通して感動を共有し
共に達成感(マズローの5段階説の頂点=自己実現欲)を求める「自己実現の場」
そして「知の場」なのです。
FDAは、ソーシャルビジネス(社会的企業)として
ものづくりツールとして幅広い可能性を有するアフォーダブルなレーザー加工機を基軸とした
ものづくり研究・実践活動を通じて青少年への社会教育
若手Makersへのプレキャリア教育、地域産業・社会の活性化等の社会的事業活動をおこなうと
同時に集った個人や団体が相互協力してそれぞれの就業属性や事業環境に捉われることなく
積極的に参加し自己啓発や自己実現できる場づくりや、しくみづくりをおこないます。


レーザーアプリケーション研究会(代表 夏山一彦)(LDF の前身)
2003年
  
2007年
 第1回~第4回レーザーコンテスト
 全国(及び茨城県)小中学生モノづくり教育フェアに参加、セミナー開催
 茨城県つくば市立二の宮小学校4年生にレーザーものづくり総合学習
拓殖大学工学部工業デザイン学科教授、
竹末俊昭と夏山一彦との出会いがきっかけとなりLDFとしての活動が始まる。
2009年  Vol.29 Design Festa出展
 (LDF有志メンバー及び拓殖大学工学部工業デザイン学科有志学生参加)
2010年
  
 Vol.31 Design Festa 出展
  拓殖大学工学部デザイン学科竹末研究室有志学生参加)
  第5回、6回 Laser Contast 開催
  諏訪圏工業メッセ出展(拓殖大学産学連携研究センターブース)
2011年  Vol.34 Design Festa 出展(慶應義塾大学&拓殖大学コラボレーション)
2012年  第7回 Laser Contest 開催(共催:FabLab KAMAKURA)
2013年  茨城県古河第五小学校総合学習支援
  八王子大学コンソーシアム「いちょう塾」ものづくり教室支援
  第8回Laser Contest開催
2014年  軽井沢にて一般社団法人ファブデザインアソシエーション(FDA)設立準備会議
2014年  一般社団法人ファブデザインアソシエーションとして活動開始
2015年  拓殖大学産学連携研究センターでのラボラトリーを拡充
2015年  イラストレーター/絵本作家のU-sukeがプロデューサー(非常勤)として就任
2016年  岡山県真庭市・湯原地域で生息するオオサンショウウオ
「ハンザキ」をテーマにした絵本
「ザキはん」(2017年2月に扶桑社より発刊予定)を基軸とした地域活性化支援